冴えた心地よい風が吹いているこの季節の夜、そわそわしていっこうに眠れません。きっと早朝に目覚めたらそれはそれで気持ちいいんだろうな、と思いつつ。
<最近読んだ本>
ドリアン・グレイの肖像
ご存知オスカー・ワイルドの小説。短編なのだろう、ぐらいに思っていたら、実際はかなり長かった。その間中ずっとドリアンの人間性が下り坂で、「もうこれ以上底はあるまい」と思うと次の章がある、の繰り返しでした。
最後はまさかの終わりかた。非常に面白かったです。数年前に映画化もされているので、映画でどんなふうか見てみたくなりました。
村上海賊の娘
最近「本屋大賞」で話題になっている本ですよね。アマゾンの書評を見ると皆さんの意見は様々ですが、本屋大賞は自分にとってかなりいい目安になります。恐らく子供の頃から相当読書をしている人が投票していると思われ、あまりハズレがありません。
レビューを見ると「1冊目はつまらない」「2冊同時に買って損をした」的なコメントがありますが、そうかなー。1冊ずつ買った私は上巻を4時間で読み終え、結局翌日下巻を注文することになりました。4時間x2冊で読み終わっちゃいました。
村上水軍は毛利元就の大河ドラマを見た時から実は気になっていたので、日本の海賊がどんな様子だったか垣間見れてとても面白かったです。確かにマンガチックな書きっぷりで登場人物に深みがないといえばないですが、戦記物なんてそんなものではないかな、と思っています。
加えて、いつも気になっている点は、日本人女性の美の基準がいつどうやって変わったかということです。この小説の主人公の女性は、当時の基準では醜女ですが、現代に照らし合わせるとモデル体型の西洋人顔。
何を美しいと感じるかという、人間の感性がそんなに180度変わってしまうなんていうことは自分には信じがたく、不思議に思っているのです。もし本当にすっかり変わってしまったのだとしたら、「美しい」と感じる気持ちは自然に湧き上がるものではなく、教育によって刷り込まれたものだということですよね?本当にそうなのかなあ。
誰かセオリーや歴史を知っていたら教えて欲しい。
それにしても、船を自在に操る海の男の剛胆さが良い小説でした。(海の男、といってもサーファーではなく。サーフィンは楽しそうだけど、カッコいいかと問われると。個人的な話です。)
昨日買った本と、
今気になっている本。欲しいなー。
The Principles of Uncertainty Maira Kalman
The Life of a Bowerbird: Creating Beautiful Interiors with the Things You Collect Sibella Court