本日発売になりました、マリアンネ・イサガーさんの本。
明日の鎌倉展示会に持っていきたいなと思っていたので、家を出るギリギリに届いて良かった。
ただいま京都から鎌倉に移動中です。
まず目を引くのは装丁の美しさ!もちろん、ラフやドラフトを既に何度も見ていますので想像は付いていたけど、実物を見ると違います。素敵な本になりましたね。関わることができてとても光栄です。
考えてみれば、この仕事のピークは6月。アメリカ旅行と退職と起業と引っ越しを抱えながら、翻訳作業をする日々。エラーや意味不明な点が多く、デンマークの翻訳者(デンマーク語から英語に翻訳)と日夜メールでやり取りをしながら、おかしい点を話し合い、慰めあい、そしてトクコさんに愚痴を言う。人生のなかで何番目かに忙しかった1ヶ月でした。
特にドキドキしたのは、編集者の方が「パターンの文章も載せようかしら」と仰ったからです。それは、載せて欲しい!けれど、つまり私の翻訳したパターン文章が大手出版社の印刷物になるということで、恐々とした日々が始まりました。なんせ、文章パターンのエラーを潰すって、本当に大変な作業なんです。
結果出来上がったのは、日本で初めての、文章パターンと編み図の併記による編み物本。すごいことです。編集者の志村さんのご苦労は想像できません。感動して、涙が出そうになりました。
もうひとつ感慨深いのは、作品選びから撮影まで、志村さんのご好意ですべてに関わらせて頂いたこと(兼、通訳ということで)。通訳費用は頂かないので是非、と言ってお願いしました。本物のニット編集者の仕事ぶりを見てみたいと思ったのです。それが正解だった。経験豊富なプロ中のプロの方でした。いちアマチュア編集者として、自分にとっての目標ができたような、すごい体験となりました。
編集だけでなく、ブックデザイナーの縄田さん、フォトグラファーやスタイリストさんのお仕事ぶりも、とても刺激になりました。
という思い入れ深い1冊に参加させて頂けたとともに、WALNUT / amirisuオンラインショップでは、Isager Yarnさんの糸を取り扱っております。とっても苦労して、費用をやりくりしながら、できる限り幅広い品揃えを目指しています。ウチは毛糸屋ですから、本気で糸を売っております。
キットも組んでいます。掲載作品の半分くらいはイサガー糸ではないので買えないのですが、イサガーさんの糸を使った作品は、基本ウチにある糸で編めると思います。お色選びの相談にも乗りますので、ぜひWALNUTへ遊びに来て下さいね。
まずは、本屋さんで『デンマークの暮しから生まれたニット』をお手に取ってみてください。
宜しくお願いします!
あ、そうだ。明日のトランクショー、イサガーさんご夫婦が鎌倉まで遊びに来てくれるそうです。本を持って来たらサインしてくれるかも?!
Madelinetosh、Brooklyn Tweed、Quince & Co. そしてイサガー(Isager) の毛糸やキットが買えます
10/4鎌倉の蕾の家さんで展示会と毛糸の販売会、ニットカフェを行います。遊びに来てね。